製材加工

先月出来事の記事でお伝えした「(仮称)椎の木音楽教室」の建設計画。

 

今回の計画ではお客様のお持ちの材木(スギ)を使うことが予定の上で計画しています。

そこで計画の始めに材木を見るために製材所を訪ねました。

材木は切り出された径の大きさと年輪から長いもので50年以上成長したスギの木。

 

伐採後製材所に置かれすでに3年が経過した状態で小口断面は黒く変色し表面の樹皮は

風雨と紫外線で捲れ上がり木肌が露出しているものも多数ある状況でした。

 

その材木を建築計画の材木の拾い出しを元に部材として製材をして頂きました。

こちらが削り出されたばかりの材木。

内部の木肌は通常現場で搬入される木材と変わらない印象。

伐採され数年放置された状況からは思いの外内部腐朽もなく良好な状態でした。

 

問題は材木の乾燥具合。

今回の計画では材木の含水率を20%の仕様で計画のため、製材された材木の含水率

を手持ちの水分計で計測しました。

 

切り出されたばかりの材木を計測すると平均して60%の水分量。

 

その後日をはさんで再度訪問し別の水分計でも含水率を計測。

数値は計測する位置でばらつきがあるのものの平均すると40%前後の状況を確認。

乾きによって水分量が下がりました。

 

やはりスギは水分が高い樹木であること。また置かれる場所によって違いもありますが

伐採し丸太のまま放置していても水分が抜け出ていないということを確認できました。

 

今回その旨をお客様にご報告し、材木を乾燥させる必要があることをお伝えしました。

 

製材工程を終えた木材。次の工程は乾燥機による機械乾燥工程を待ちます。

 

材木をお客様自身がご用意するケースでは使用する材木の水分量を確かめた上で、

あらかじめ乾燥のための期間や費用等も見込んでおく必要があります。

 

 

樹(樹木)を木(材木)として活かすことは、長く生息してきた樹木を人が永く活かすための

知恵と手間と日間(時間)が必要です。

 

 

 

 

 

 建築士とやまの日常記

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