4年後の住まい訪問

今日は以前の事務所時代にお引き渡しをした高鍋町の「蚊口の家」に、現在家づくり

 

を考えられているお客様を連れてお邪魔してきました。

 

 

お引き渡しをしたのは平成22年の夏。あれから4年が経過し住まいもお客様と共に

 

馴染み行き竣工当初にあったカチッとした空間は消えゆき、いい意味で住まいが変化

 

していましたね。

 

 

今回の訪問の目的は居間の外部に造った木製の引き込み建具を見ることにありました。

 

設計で同じ計画を起こし「ここに引き込みが出来る木製建具を考えています」と伝え

 

るわけなんですが、やはり物を見ないことにはイメージがわからないために、実物を

 

確認してみましょうという話しになり、お引き渡ししたお施主様に快く了解を得ての

 

訪問となりました。


造作の戸袋に仕舞い込む木製建具
造作の戸袋に仕舞い込む木製建具
内部から障子、ガラス戸、網戸、雨戸と全ての建具が戸袋壁に仕舞われるつくり。
内部から障子、ガラス戸、網戸、雨戸と全ての建具が戸袋壁に仕舞われるつくり。


訪問するとそこにはあの当時職人さんの技術で作り込んだ造作の建具が今も健在に。

 

 

実際にお施主様に建具を開閉して頂いて、その開け閉め感や使い勝手を目の前で伺い

 

紙の上には表れてこない「住まいの声」を聞く良い機会に恵まれました。

 

 

大手のメーカー様が工場で作る既成の窓とは違い、造作の建具には気密や水密性など

 

明確な性能は表れてはこないだけに、お施主様の声は設計の成果としてもリアルに返

 

ってくるものがあります。

 

幸いにもお施主様も建具を季節に合わせて好まれて暮らしているぶりが伝わり、内心

 

ほっと胸を撫で下ろし安心させられました。

 

 

ただ、戸締まりの金物のほうは当時の設計から想定外なこととなり、当初の戸締まり

 

金物だけでは屋外から建具を動かすと簡単に開けられてしまうことがわかり、新たに

 

お施主様のほうで追加されたことがわかりました。計画した側としては苦い想いでも

 

ありましたがこれもまた次の設計に生かせるものとして受け止めました。

 

(上写真)竣工当時一枚のガラス戸の中央に取り付けていた戸締まり用のクレセント。

(上写真) 建具上部に新たに追加された

クレセント。


その他では真っ黒く塗った床が暮らしの中で表面の塗装が剥げていたりとしてあった

 

ことなど、引き渡して終わりでなくそれからがほんとの意味での家の姿なんだと実感

 

しましたね。

 

 

最後にひとつ。。

 

当初設けた土間を見て、やっぱり土間ってなんかいいなあと思いました。


また造る機会に恵まれたらいいですね。。。

 

 

お施主様、今日はお忙しい中に見せて頂いてありがとうございました。

土間と板の間のある暮らし
土間と板の間のある暮らし

 

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