小さいことの可能性

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新建築社出版「住宅特集5月号」を読んでいます。

 今号の特集は「小さいことへのアプローチ」。

 

一般的に「小さい」という概念は、端的に捉えれば 窮屈、狭小

といった広がりを持たない狭い空間の印象を浮かべます。では、

小さいことはやはり限定的なことでしょうか?

 

私が捉える「小さい」はむしろ逆で、その小さい中にどれだけの

空間的な広がりをつくり、その中で作り出せる空間とつながりを

どのように人に与えるかといった意識が、その「小さい」という

定義を行く様にも変化させ、小さいことへの可能性を広げていく

ように感じます。

 

実は建築では小さくなるほど、描く側、造る側も一定規模の建築

に対し、技術や感性を多く求められるものです。 それは限られた

面積の中では視覚や距離感などが密接に交わり、必然的に面積以

上の豊かな空間を導けるかどうかを求められるからです。

 

人と空間の距離感が密になればなるほど、住まいとの関わりもより

深く身近なものになってきます。小さいから質が落ちるのでなく、

小さいからこそ生まれてくる質や豊かさが必ずあります。

 

そのプロセスをうまく導いた建築は、「小さい」ことのスケール感を

超えて、実際の寸法以上の豊かな空間を与えてくれるものと感じます。

 

そういうわけで、「小さい」ことに対しての作り手側の立場としては、

建築士、設計士として大いに感性と技術を試されることになるものです。

 

小さくても小さく感じない、小さくても豊かな建築を創って行けたらと、

本を手にしながら感じています。

 

ですので、小さな住まいを考える方には参考になる特集です。

合わせて、小さな住まいを考える方からのご依頼も望みます。

 

 

 

 

 

 

 建築士とやまの日常記

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とやま建築デザイン室